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日曜日、午前3時、駅のホーム

電話が鳴った。着ていく服を探す。紫色のティーシャツ、淡い色のデニム、濃い灰色のロング・スプリングコートに茶色のサンダル。
濃い群青色の空だった。アパートの前に車が止まっている。
助手席に乗って、いつも渋滞する橋を渡りきるまでに今日これからすることを決める。
車を止めて、タクシーに電話して、近くのタバコ屋まで迎車を頼む。煙草の自動販売機の明る過ぎる電灯。いたずらにボタンを押したりしてタクシーを待っている。
駅前のロータリー、ハロウィンのかぼちゃのオレンジ色と花と茎の緑色。紫色の看板。黒くて重そうな扉を開けると、キラキラした光と鏡と、赤と黒のまだらのソファと艶々したテーブルがある。白や赤の服を着た女が何か話している。
「昨日、来たよ。なんてひとだっけ。ほら、一番上の人、えらいって感じじゃないわよね、なんていう名前の人だっけ」
カサカサしている額に化粧をして髪の毛を整えて、靴を履きかえる。氷と水。グラスがふたつ。黒い焼酎のボトルと、銀色のラベルが貼られた瓶ビールがある。
「金曜はけっこうくるんだろ、どうしたんだ、追い返したのか」
グラスに氷を落として焼酎と水を注いで、銀色のマドラでクルクルとかき混ぜて、コースターの上に置く。コースターには、ワン・ラブ・リーフと英語で書いてあり、マリファナの画が緑と白で描かれている。ビールのぐらいを持って注いでとせがむ。
あっという間にビールのグラスが空いてしまう。ゆっくりよと女が言った。
「追い返せないわよ。追い返せるわけないじゃない」
くるりと背を向けて立って、別の席に移動する。呆けた顔で焼酎を飲んでいるとハンカチが投げられる。ニコニコしながら手を振っていて、なかり酔っ払っているなと思った。もう何を見ているのかよくわからなくなっている。時間の経過が異常に早い。時計を見る感覚が5分程度のような気がしているが、30分経っていたり1時間経っていたりする。この場所だけ他の世界と違う時限にいるような錯覚に陥る。ああそうかと思った。ああそうか、この場所は幻想なんだ。
「追い返したら大変なことになるじゃない」
会話が錯綜して、前に話したことが今になって聞こえてきている気がしている。精神がぐにゃぐにゃになってしまうような気がしているが、会話だけはしっかりしている。女が何か言った気がした。追い返したらあなた、二度と来れなくなるわ、あの人に関わってはダメよ。いったいどれが誰で、どこが何なのかさっぱりわからなくなってしまっていた。

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