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無くした声を取り戻す。

自宅に帰ってきて、その次の日、前の日に着ていた服の匂いをかぐと、切ない気持ちになったりする。
特に日曜日の夜。明日からまた、仕事が始まる、という重苦しい気分になるとき、楽しかった記憶にすがろうとする。こうやって日記に綴るのも、そういった心境からだと思う。
暗い日曜日、というタイトルのクラシックがある。そのクラシックを、どこかの駅のホームで、電車の発着の音楽として使用したら、自殺をする人が出たそうだ。
確かに、月曜日から仕事が始まる人にとって、日曜日はとても暗い。これから何十年も、この先そうやって日曜日を暗い気分で過ごさなければならないと思うと、気が重くなる。
本当は、明日は仕事があるから・・・と日曜の夜に部屋でモヤモヤしていてはいけないのだと思う。
日曜の夜こそ、楽しむ必要があるが、あまりそれに付き合ってくれる人はいない。
付き合ってくれそうな人は大抵、月曜日から仕事が始まらない。

よくPPであるSに一緒に行っていた友人が、土曜から実家に帰る、という。
彼の家族が、先週こちらに来ていて、母の除いたみんなは、先週のうちに実家のほうへ戻った。
でも母だけは、こちらに残り、友人と一緒に実家へ戻ることとなった。
土曜に実家へ帰って、日曜にこちらに返って来るという、ハードなスケジュールだ。
平日の夜、友人からメールがきて、実家に帰ったら現実に戻ってくるのがきつそうだ、などと言っていた。
その意味はよくわかる。
上京している人間にとって、故郷は夢のような場所だ。ちょっと大袈裟かな。

金曜の夜、狙いすましたかのように、仕事が終わって帰っている途中に、マイちゃんからメールが届く。いつもより早い時間だった。
一度、自宅に戻る。
木曜日あたりから、空咳が止まらず、困っていた。喉がムズムズしてきて、5分に1度くらいの感覚で咳が出る。ぜんそく持ちなので、心配していたが、ぜんそくのような咳ではなかった。風邪もひいていない。
帰りの途中、薬局に寄って、咳止めのクスリを買う。
店に行く前に、それを飲むと、すぐに咳は静まった。

店は満員御礼で、テーブルはすべて埋まっていた。カウンターに座って、マスターに酒を用意してもらって飲む。
今日は暑いね、とか、さっき雨が降ったね、などと世間話をしていたが、ほとんど日本語が通じなかった。どこかマスターは、上の空といった感じだ。
山形のダンナさんを持つピナが、ムスコ~、とチューするマネをしながら隣に座ってきて、カラオケのブックをめくって曲を探す。
エヴァが酒や氷を取りに来たついでに、写真撮ってきた?と聞く。
先週の日曜日に、男を紹介する、という話をしたとき、写真撮ってきて、と言われていた。
火曜くらいにマイちゃんから、声が聞きたかっただけ、と言いながら電話がきたときも、とりあえず写真撮って送って、と言われていたが、送っていなかった。
実は、携帯には彼の写真が入っていたが、そのことを忘れていた。
エヴァはそれを、じっくりと見る。
ピントがずれてて、ちょっとわかりにくい写真だけどね。
ううん、でもわかるよ。
そう言って、またテーブルに戻って行った。

太ったピナが隣に座った。
自分の携帯電話で撮った写真を見せてくれた。自分の子ども達だ。
近くにあるという川に行ったときの写真や、一番上の姉が水商売のドレスを着た写真、一番下の女の子が姉の真似をしてドレスを着ている様子とかを、ニコニコと楽しそうに話す。子どもが生きがい、という感じだ。
また来るから、このままにしておいて、と自分が飲んでいたお酒のグラスをカウンターに置いて別のテーブルに行き、マイちゃんが隣に座った。
どうして写真あったのに、送ってくれなかったの?
忘れてたんだよ、撮ってあったこと。
見せて?
それを撮ったのは、実はSで飲んでいたときだった。
どこで撮ったの?これ。
・・・S。
S!?行ったの?
違うよ、ずっと前に行ってたときだよ、日付を見ればわかるよ、ホラ、2月のときだよ。
そっか。
客が帰って、テーブルに移る。
俺ももっと早い時間に来れば、すぐにテーブルに座れるんだろうけど、一端自宅に戻るからなあ。

元気デスカー?と手を振って挨拶してきたピナがひとり。
ずっと前のボウリングのときに知り合ったピナだった。なんでここにいるのかとびっくりした。ダンナさんと一緒に来ているようだった。
先週の日曜に、駅前の交差点で見かけたことを知っていた。太ったピナか誰かが話したんだろう。
しかし太ったピナは、内緒、と口元に指を立てる。

クヤ!とマイちゃんがマスターを呼ぶ。
だいたい1回は、俺、マスター、マイちゃんでテーブルを囲む。マスターは面白いし、いるとその場が和む。
マスターがまた、エッヘッヘッヘと不敵に笑いながら、エロい情報を俺に教えてくれる。
するとマイちゃんが、変なこと教えないでよ!と笑いながらそれを止める。
マスターが、チューの仕方をレクチャーさせようとそれを見せる。
やってみて、などと言って、その様子を見てゲラゲラ笑っている。踊らされてるな俺・・・。
痩せたい、とマイちゃんが言った。
うーん、そのくらいがいいと思うけどなあ。
でも、前に履けてたジーパンが今履けないんだよ、前はすごく痩せてたんだよ、あたし。Sで働いてたときだよ、太ったの。あそこはホラ、店が終わったあと、みんなで焼肉とかよく食べ行くでしょう?
うん、俺もよく行ってた、あの時間に焼肉は太るよね。
そうだよ、アレする、お腹にサランラップ巻いて、あと、塩。
塩で揉むやつ?
そうそれ、エステ用の塩あるんだよ、でも難しいよね、痩せると胸もなくなるから(笑)
だからお腹にサランラップだ(笑)
そうそう(笑)、あなたはもっと太って。目標、70kg。
キツイなぁー。70・・・。ぶよぶよになるよ。
そんなことないよ、ちょうどいい。

俺に作ってくれる酒が、異様に濃い。
マイちゃんがそれを飲んでみていたが、ウワァッと顔をしかめていた。
いつも時間が経つと、こうだよ。
クヤが作ったのね、これ。
そんな酒のせいで酔いが回ったが、マイちゃんも相当酔ってきていた。
マスターはどういう思惑で、いつもこんなに濃い酒を作るんだろうか。
快楽主義者っぽいから、へっへっへもっと濃くしてやれ、みたいな感じで作ってんのかな。
それとも、酔い潰して帰らせようとしてるんだろうか。
あっはっはっは、そうだとしたら、それは無駄だぜー。俺は強いからな。そのくらいじゃまだ潰れない。明るくなるだけだ。
このあと、どうする?とマイちゃんが耳元で聞いてくる。
飲みにでも行こうかー。

店に、いつもの音楽がかかり、終わろうとしていて、マスターが伝票を持って、テーブルにおいた。
すると、マイちゃんが、タガログでマスターに何かを喚き出した。
マスターもそれを聞いて、怒った形相で言い返す。
マイちゃんが、伝票をグシャグシャに丸めて、ポイっと捨てた。
いったいどうしたって言うんだ。二人ともあまりに早口で話すので、何を言っているのかわからなかった。
たぶん、こんな感じだろう。
どうして伝票持ってくるの!?まだ帰るって言ってないじゃない!
時間!(時計を指差す)もう時間だよ!いつもそうやってお前のわがまま聞いてるんだぞ!
わがままじゃないわよ!関係ない!(伝票をポイする)
ちょっ、何すんだ!わがままだろ!そうやっていつも遅くまでいるじゃないか!金だってもらってないんだぞ!こっちはサービスでやってんだからな!
それじゃ取ればいいじゃない!お金でも何でも取ればいいでしょう!?
ああそうか!わかったよ!それじゃ今日は延長料金取るからな!いいか!
いいわよ!
(え!?)
そういう感じで、俺の意思とは関係なく、客のみんなが帰っていくなか、延長しだす。アリなんすか、この展開。つうか、結局俺が払うんだけど。俺の財布を何だと思ってんだ。店の照明も、明るいぞ。
みんなが着替え出して、しばらくすると、別の店のママらしき人がやってくる。日本人だ。たぶん。
そして、マスターがいろいろと料理を作って、店のメンバーとそのママさんが食べている。
俺とマイちゃんは遠くにいたが、向こう行って食べよう、と言って隣のテーブルに座る。
エヴァが、なんか楽しいなあ、家族みたい!とはしゃいでいる。
俺を指して、彼はお客さんっていうか、もう家族みたいなもんだからね、一緒一緒と言った。
そう言ってくれるのはうれしいが、あはは、どうやら延長料金取られるみたいだけどな。マスター、怒るとこええなあ。
それで、俺もそのまかない的な食事に参加する。
他の店のママに、俺のことを紹介していたが、ママさかはあまり興味がないようだった。あたしは35以上じゃないとダメよ、と退けた。
マイちゃんが、ソーセージを使ってフェラするマネをしている。相当酔ってんなこりゃ。
それから一時間半くらい、みんなで笑い合いながらご飯を食べて過ごす。
まあ最後にはしっかり、2千円取られたけどな。この2千円はマスターの腹いせだったに違いない。

マイちゃんが、この後どうする?と聞いてくる。正直、まだどっか行くのか、と思ったが、カラオケに行くことに。
足りる?足りなかったら、あたしが払うから。
わかった。
先に俺が店を出て、待ち合わせをする。
キャバクラの呼び込みが、こんな時間にも外に何人かいる。
それを避けつつ、待っていると、ニコニコしながらマイちゃんが歩いてくる。
キャバクラの呼び込みたちが、不思議そうな顔をして、その様子を見ていた。俺みたいな若いのが、こうやってフィリピン人連れて歩いているのって、珍しいんだろうか。珍しいんだろうな。

一時間だけ部屋を取る。
ホラ、女の子と二人で行くとねー、こうやっていい部屋に通してくれるからいいよな。ソファが気持ちいー。
マイちゃんが、太ったピナに電話をかけている。
しばらくすると、ごめんねー邪魔して、などと言いながら彼女もやってくる。
俺は喉の調子がよろしくない。クスリのおかげで咳は落ち着いているけど、歌うのはちょっと大丈夫かなーという感じだった。
二人は歌う気マンマンで、特に太ったピナはハスキーで歌がうまいので、洋楽やOPMを入れて歌っていた。
そんな横で俺はマイちゃんに揉みくちゃにされている。く、首にキスマークが。
30分延長して、それが終わって、もう30分・・・とマイちゃんが言ったが、終わりにした。
まだ帰りたくない、という感じの人を説得するには、わかってくれ、というふうに目を見つめるのが一番だ。
外に出ると、もう明るい。ちらほらと人もまばらに歩いている。こんな時間まで遊んでいたのは久しぶりだ。
そのとき、すでに俺は声がなくなっていた。ハスキーになって、こんなふうに声が変になったのは初めてだ。そんなに歌ってもいないのに。
なんかハスキーボイスになっちゃったなー、変だなこれ。
変じゃないよ、かわいいじゃん。
太ったピナが、あたしみたいな声になったねと言った。
タクシーを拾って、マイちゃんと別れる。太ったピナは、俺のアパートの近くに住んでいるというので、一緒に乗る。
大丈夫かな、この声。
砂糖水飲むといいよ、あんまり濃くするとだめだけど。
部屋に帰ったあと、ハスキーになった自分の声が面白くて、独り言をぶつぶつ言ってしまった。治らないと困るけど。

次の日、だいぶ声は治った。よかった。
夜に電話がかかってきて、それでまた店で飲んでいたが、マイちゃんは終始、頭が痛い、と言って調子が悪そうだった。肩をもんだり、頭をマッサージしてあげる。
エヴァが、俺の首元を指差して、それなに?とニヤニヤしながら聞いてくる。
・・・こ、転んだの(笑)。
転んだって俺、それゃあんまりな言い訳だろ。首に痣なんて出来るか。せめて犬に噛まれたとかにしろってんだよな。
マイちゃんが携帯を持って来て、電話をかけている。
俺にそれを渡して、留守電になったら、電話ちょうだいって言っておいて、と言った。
え、なんで俺?
ディスプレイに出ている番号は知らない名前だったが、ミキの前の源氏名だと言う。
仕方ないので、電話ちょうだい、またねー、と吹き込む。
しかし電話は来ない。
Sでは、いつものおとうちゃんが20人くらい引き連れてパーティーをするのだと言う。ミキもそれで忙しいんだろうと言っていたが、そのあと、あまりに電話がこなくて、Sのママさんにマイちゃんが電話をかけていた。
すると、早引けしたらしい。何があったのかはわからないけど。
また、ママさんを怒らせるようなことをしたんだろうか。
マイちゃんも、何かあると、すぐにミキに電話する。たぶん、姉貴のような存在なんだろうな。
この日は、時間通りに店を出て帰る。
でも、どこか物足りなくて、どこかに行こうかと思案して、カナで電話してみようかな・・・などと良からぬことが脳裏を過ぎったが、結局帰った。
すると、部屋に帰ってから、店が終わって帰っている途中のマイちゃんから電話がきて、帰った?と聞かれる。おお、危ねえ・・・どこにも行かないでよかった。
明日、ママさんの誕生日でしょ?
え?違うよ、マスターの彼女のだよ。
あれ、そうだっけ?
そう、明日くるってよ。
そうかー、面白そうだなぁ。
これを書いている頃には、たぶんマスターの彼女が店にきて、また楽しんでるんだろうなー。写真撮っておいてもらおう。

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