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ママさんが帰国する。

先週から今週にかけて、よくフィリピン人と会っていた。
いつもは週末に飲みに出かける、という感じなのだが、先週は水曜日のときに、いつものPPに行った。

ママさんのお別れ会だった。
急に帰国することになって、もうその次の日の早朝には成田空港に行って、手続きして、AM9:30にフライト、という状況だった。
フィリピン在住のおばあちゃんの体調が良くなくなって、その面倒を見ないといけないという。
日本では一番年上の子どもが面倒を見るが、フィリピンでは一番年下の子どもがその面倒をみる、とママさんは話した。

仕事を終えて、自宅に戻り、マイちゃんの連絡を待って、出かけた。
ミキも来ているよ、というので急いで支度をして店に向かった。

しかし、俺が到着しそうなとき、入れ違いでミキが帰ってしまった。
そのとき俺はバスに乗っていて、ミキは同伴したお客さんとタクシーに乗るところだった。
まったく、タイミングが良くない。ちょっとくらい待っててくれてもいいじゃないか。

店に入ると、ママさんが、ムスコ~、と言いながら抱きついてくる。
絶対に戻ってくるからね、待っててね、あたしが一番年が若いから、しようがないのよ。
わかったよ、ママ、体に気をつけて。
フィリピンには、英単語の頭文字を取ったF4という考え方があるそうだ。
そのFのひとつに、Familyがある。
向こうの国の文化では、自分を犠牲にしてでも、家族のことを守る、という思想があるという。

ママさんが、ずっと手を握っていてくれている。
左手にはママさんの手が、右手にはマイちゃんが手を握っていてくれている。
マイちゃんが席を立ったとき、ママさんがこっそり耳打ちしてきた。
後で番号書いてコレする、と俺のジーパンのポケットに何かを隠す仕草をした。
ママさんが見せの奥に消えて、手を何かを隠して持ってきた。
そしてそれをささっと、俺の左ポケットに入れる。
トイレに立って、それを見てみると、電話番号だった。
63から始まるママさんの、フィリピンの自宅の電話番号。
必ず電話しようと思った。

スーツを着たママさんの旦那さんも来ている。
彼は、俺と同じ山形出身なので、どこか親近感がある。
あまり会話をしたことはない。
ママさんが、パロパロしたら許さないよ、というようなことを言っている。

それから、何人かお客さんが来た。
何れも、顔馴染みの常連さんだ。
ママさんが、来てくれるだけでうれしいの、と話す。

カウンターに、大きな花束が花瓶に入って飾られている。
ミキが持ってきたそうだ。
花束買うときにね、ミキから電話がかかってきたの、とマイちゃん。
Mの駅前の花屋さんで買ってきたんだって、S駅のほうが近いのに(笑)
そうだよね、なんでM駅なんだろ。
あそこ、ミキちゃんの店の近くだから、行きやすかったんじゃない?それで、電話がかかってきて、ミキちゃん、あんまり日本語できないでしょう?だから、私に代わって、店の人と話してって(笑)え!?いいよいいよ、ミキが話しなよって言ったけど。
でも花束買ってきてくれるなんて優しいね、ミキ。
そうね。

時間が経つ。
ママさんが、悲しみを必死で跳ね除けるようにして、歌を歌っている。
明るくて気丈なエヴァが、ついに泣き出してしまった。
無理して飲んだテキーラのせいもあるかもしれない。
ママさんがエヴァの傍に座って、肩を抱く。
寂しい・・・とエヴァが顔を埋める。
あたしも寂しいよ、とママさんが、その背中をさすっている。
俺も貰い泣きしそうになった。

マイちゃんはわりとケロっとしていたが、太ったピナ(JB)も、彼女も、明るくはない。

2時になって、エリック・クラプトンが流れて店が終わって、誰もが別れを惜しんでいた。
ママさんともう一度抱き合ってキスする。
またね、絶対に戻ってくるからね、電話ちょうだい。
わかった、気をつけて帰って、また戻ってきて、待ってるから、電話する。

次の日、携帯電話の国際電話サービスを申し込んで、その次の日に、フィリピンの自宅に電話をかけた。ものすごく緊張する。
Hello,Ito po si kan.
-kan?
Nandiyan po ba si ○○?.Ako ng Japanese Friend niya.
ペラペラっと何かを話されたが、正直何を言っているのかよくわからなかった。
しかしどうやら、丁寧に何かを説明してくれている。
向こうで電話に出た女性の人も、俺がタガログ語にあまり詳しくないということを悟ったようで、英語で話してくれた。
Not yetという部分だけちゃんと聞き取れた。たぶん、仕事に行っているか何かしていて、戻ってきていないということだろう。
電話があったことを伝えて欲しい、という言葉が、Gusto Kongから先が出てこなくて、bye、と言って切ってしまった。
電話があったことだけでも、ママさんに伝わっていればいいが・・・。
もっと言葉を覚えなくてはだめだ。

その後、友人のaidに、また電話する、というのは英語で何ていうのかを聞いて、I will call ageinだと教えてもらった。
どうやって電話すればいいのかを彼女に相談していた。aidは、英語が話せる。
しかしタガログ語を相談出来る相手がいない。
マイちゃんとかに教えてもらおう。

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金曜日に店に行くと、店のみんながご飯を食べている。
こっちこっち、おいでおいで!とエヴァが手招きする。
あれ、ご飯食べてるの?
カンちゃんも食べなよ、ほれ、マスター、ご飯持って来て。
マスターが、あいー、と言いながら茶碗にご飯を盛ってくれる。
このアットホームな雰囲気が好きなんだよなー。
お客さんも常連さんがひとりで、飲み屋ということを忘れてしまう。
パンシットカントン、ティラピア、シィシィッグなど、フィリピン料理がずらっと並んでいる。
みんなガツガツ食べている。俺もお腹がすいていたので、もくもくと食べてしまう。
臭いのきついスープがあった。脂身の多い肉が入っている。
食べ終わると、眠気が襲ってくる。
仕事が長かったせいもあって、俺はあまり元気がなかった。
マイちゃんも隣で眠そうにしている。
正直、俺はあまり客としてとらえられていない。
しかし、しっかり金は取られるけどな。

エヴァとマスターが近くに座る。
俺は脚があまり良くないので、椅子に脚を伸ばして座っている。
マスターも気を遣ってくれて、いいよお客さんいないから、とソファに脚を伸ばすようにしてくれる。
エヴァが、あたしの足はガイコツみたいだよ、と話を始めたが、何故か途中でマスターが割って入って、エロい方向に話がすすんでいく。
何でもエロスに結びつけるな、マスターは。
最終的には、サーロインステーキで性病を治療する、というわけのわからない話になったので、みんなが、マスター早くキッチンに戻って、という感じになった。
マイちゃんもマイちゃんで、生理になるとここに斑点が出てくるとか言いながら、太股の斑点を探している。
エヴァはタガログ語の辞典で何かの言葉を探している。
そのうちマイちゃんが寝てしまい、フガッ!とか言いながら眼を覚ましたりしていて、なんだかゆるーい空気が漂っていた。
4時くらいまで飲んでいて、その日は帰る。
雨が降っていたので、タクシーを呼んでもらった。

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土曜日、昼間は何してたっけ?忘れたな。
台風が近づいていたから、日曜日のボウリングはどうなるかななどと考えていた気がする。
夜になって、雨は降っていなかったので、店に出掛ける。
この日は俺はけっこう元気があった。
店の端っこで、マイちゃんやマスターと飲んでいる。

でも、水曜、金曜、土曜、日曜、とほぼ同じ人たちと会っていたので、いつどんな話をしたのか覚えていない。最近、フィリピン人としか遊んでいない気がする。

ミキと電話で話したのは覚えている。
店に来ると言って全然来ないので、どうしてきてくれないの?という呼び込みみたいな内容で、この間のキッドマンといい、俺はこの店の従業員かと突っ込みを入れたくなるような感じだが、まあいいや。

マスターに、どうしてこの間ひとりで六本木言ったの?と聞く。
俺ずっと待ってたのに。
ごめんねー、カンちゃん待ってたんだよね、明日ボウリング終わったら飲み行こう。
埋め合わせということらしい。
もう5時くらいに出かけたという。

確か24時間ボウリングやっているところがあった、という話になる。
もう3時くらいになっていたが、これからボウリング練習しに行こう、という話になってマイちゃんも着替えを済ませ、エヴァも、いいよあたしも付き合ってあげるよと言ってくれたが、ママさんが(ママさんはもう一人いる)、あそこは5時までしかやっていないよ、と言われ、行くのをやめた。
結局、1度しか練習していない。

-------------------------------------------------------------

日曜日、ボウリング大会。PM7時に集合する。
これが2度目のボウリング大会で、今回は参加メンバーが多くなっていた。
しかし、最近よく近場で見かけることの多い、JBの娘と友達のピナはきていなかった。
ものすごく明るい性格だったので、来ているだろうと思っていたが、残念だ。
もちろん、ミキは来ていない。

俺はドトールで、買った雑誌を片手にコーヒーを飲みながら電話を待っている。
マイちゃんから電話がきて、ボウリング上に行くと、ちらほらと参加者が集まり出す。
かの加藤夏希に似たピナも子どもを連れて来ていて、俺を見つけると手を振ってくれた。
最近ちょくちょく会う機会があったので、仲が良くなっている。

6レーンも陣取っている。
準備をしていると、若いピナをひとり連れた男性もやってきた。
別の店のピナと、その彼氏だった。日本人だ。たぶん、俺の次に若い。

以前、エヴァたちとカラオケに行ったとき、一緒にいたエヴァのお客さんもやってきた。
仕事帰りのようだ。
そのうち、常連さんも何人かやってくる。

俺のレーンは、いささか予想はしていたが、俺とマイちゃんしかいない。
隣には、別の店の若くてかわいいピナ(Cちゃん)と、その彼氏(Tさん)と、エヴァたちとカラオケに行ったときにいたエヴァのお客さん(Sさん)だった。

靴を用意したが、マイちゃんは靴下を持って来ていなかった。JBも同じく。
いいよ、このまま履くから、と言いながら履いていたが、しばらくすると、足カユイ、とか言いながら靴を脱いでぽりぽり足をさすっている。
かわいいんだか、どっか抜けてるんだか・・・。
2百円を渡して、同じ建物に入っている100円ショップで靴下を買わせる。
って、なんで二人とも俺より年上なのに子どもっぽいねん!

あ、そうだ。マスターの彼女、中国人のKちゃんも来ていた。
Kちゃん、背が高いなー。サバサバしている人だが、キレイだしカッコイイ。
Kちゃんにどこか姉を感じる。ちょっとやさぐれたOLみたいな感じだの人だ。

俺はこの日、調子が良くて、スコンスコンとスペア、ストライクを連発していた。
ハイタッチしながら、かなり盛り上がる。
なんで今日うまいの!ひとりで練習したでしょ!とマイちゃんが怒ったり、JBがありえないショットをしたりして、みんなを湧かせた。
今回は前よりも、みんながみんな、打ち解けている。
Cちゃんの彼氏、Tさんとも打ち解ける。ストライクを出したりすると、ニコっと笑ってくれたりして、いい人なんだろうなーと思った。

2ゲームやって、店に移動して、表彰会を行う。
みんな来ないうちに、と言いながら、エヴァとマイちゃんが先にご飯を食べている。
マイちゃんにやたらと電話がかかってきたりして忙しそうにしていた。
俺のとなりには、Sさんが座って、仕事の話をしたりする。
もう片方にはKさんという年配の人が座っていたが、あまり話はしていない。
でも話しかけると、にっこり笑って返してくれたりする。

表彰式が始まった。
なんと俺は3位を取っていた。商品で扇風機をもらった。ひゃっほう!
2位はエヴァ、1位は、プロの人が来ていて、やはりその人だった。
その後もビンゴ(1枚1,000円)をやって、アイスクラッシャー、カキ氷作るやつをもらう。
マイちゃんは、お客さんたちに買ってもらったビンゴの紙を3枚も欲張っていたが、結局そのうちの2枚は俺がもらった。
でもカラオケ1,000円分が2枚だった。俺歌わないからなー。消費するの時間かかりそう。

ミキが彼氏を連れてやってきた。
俺を見つけると、ニコって挨拶してくれる。
しばらくはカウンターで彼氏と飲んでいて、マイちゃんとも、からかったりして楽しそうに談笑している。
しばらくすると、俺の隣にミキとその彼氏が座った。

この彼氏とは昔、Sにいたときにひと悶着あったせいか、目も合わさなかった。もちろん会話もしない。
年もかなり上なので、どこか俺を見下しているような感じがして嫌だった。
俺なんかいないような感じで話をしているので、居心地が良くない。
彼氏も、マイちゃんにちょっかいを出そうとしたりしている。
ミキが俺を指して、彼マイちゃんの彼氏だよ、などと言っているが、あまり動じていない。ちょっとイライラした。

JBが座った。
ミキとJBは、顔見知りというわけではなさそうで、わりと初めて話をするようだった。
JBの歌の上手さにミキは驚いていた。

久しぶりね、とミキが言った。
会わなくなってどのくらいだっけ?
半年くらいかなあ。
そうね、そのくらいたつかも知れないわね、向こうの店も、カナとあたししかいなくなっちゃったよ、誰にも言わないでね、アミが辞めたのよ。
聞いたよ、マイちゃんから。それにSのママさんからも電話があったしね。
え?ママが話した?アミのこと。
話したよ、昨日電話がきたもん。
そう、ママとアミがちょっといろいろあってね、だからあたしも忙しくて、あんまり遊びに来られないのよ。
大丈夫だよ、気にしてないから、また来れるとき、遊びにきてよ。
(って、だから俺はここの従業員か!)

マイちゃんは今日、12時に帰るという。
今日は店が貸切になっていて、ボウリング大会の宴会、という感じなので、12時で店自体も閉まる。

JBが、終わったらどこに行くの?と聞いてきた。
どうしようかなあ、帰ろうかなぁ。

しかし、マスターと飲みに行く約束をしていた。
マイちゃんがくる。
ごめんね、あたし今日帰るから、店はまだやってるから飲んでてもいいよ、明日休みでしょう?どこか行こう、どこ行く?
じゃあ飲みにでも行こっか。
わかった、タクシー呼ぶ?
ううん、歩いて帰る。
そう言って、本当はどこか行くんでしょう?どこも行かないで真っ直ぐ帰ってよ。
行かないよ、帰るんだから。
わかった。

ミキたちと一緒に、タクシーで帰って行った。
その後、ボウリングの参加者たちは帰って行ったが、何人かお客さんが残っている。
帰ると言いつつも、俺もまだ飲んでいる。

マスターの彼女Kちゃんが、向こうのテーブルで別のお客さんと飲んでいたが、つつっと俺のほうに歩いてきて隣に座った。
あそこの人たち、エッチなことしか話さないよ、変だよ。
Kちゃんは少し参っているようだった。
そして少し、Kちゃんと話をする。ちゃんと話をしたのはこのときが初めてだった。
ボウリングどうだった?とか、前に1回会ったよね、とかそんな感じだった。
日本語が上手い、と思った。しかし中国語の歌を歌っているところを見ると、やっぱり中国人なんだなと思う。

狂ってるよあいつら、と客をアゴでしゃくり言い放って、Kちゃんはタクシーに乗って帰って行った。

その後、Kちゃん曰くの狂った客も帰っていき、ああ~ようやくみんな帰ったーゆっくりした、とエヴァがソファに寝そべった。
どうやら俺は、客ではないらしい。

マスターは店の後片付けをしている。
エヴァ、JB、ママさんは3人でミーティングを始めた。
ママがひとりいなくなったので、この後どうやって店をやっていくか、という内容だった。
後任のママはエヴァのようだ。
ママがいなくなったからあたしが頑張らないと、とエヴァが意気込んでいる。
ミーティングの間、俺は買ってきていた雑誌をめくっている。

マスターの後片付けが終わって、店を閉めて居酒屋に出掛ける。
エヴァとJBも一緒だ。

俺とマスターが並んで歩くと、まるで親子のように見える。
JBがお母さん、エヴァが姉、という感じだ。

居酒屋に入って、みんなで飲む。
マスターの話がとにかく面白い。芸者の話とか、わかめ酒とか、エロい内容だけど。
みんながゲラゲラ笑って、ほんとうに楽しかった。
エヴァ、やっぱりこうやってプライベートで飲むのが一番楽しい、と話す。
JBは歯の調子が悪くて、トイレばかり行っていた。かわいそうに。
マイちゃん帰っちゃったもんねー、とエヴァが話していると、本当にマイちゃんから電話が掛かってくる。
飲み始めて20分くらい経ってからだった。
「あ、掛かってきた」
エヴァが、ホラかかってきたよ!と楽しそうに笑っている。
もしもーし・・・。
恐ろしく暗い声で怖かった。
今どこいるの・・・?まだ店?
マスターと飲みにきているよ。
マスターと?どこの店?変なとこ行ってるんでしょ。
行ってないよ、居酒屋だよ、エヴァとJBもいるよ。
申し合わせたかのように変な艶かしい声を出すエヴァとJB。楽しそうだ。よせよ。
何、本当に?本当は行ってるんでしょ、マスターと一緒なんだから。
だから行ってないって、いま家?
うん、アナコンダ見てる。
面白い?
怖いよ。
エヴァが、マイちゃんも来いよー、と言っている。
エヴァが、マイちゃんも来いって。
行けないよ、もう家だもん、眠いし。
いいよ、大丈夫。
変なとこ行かないでね。
わかったってば、それじゃね。

その後ももう1回電話がかかってきたが、まだ飲んでいた。
電話した?
してないよ。
したじゃん、着信あったし。
なにまだ飲んでる?
うん、アナコンダは?
もう終わった、眠い、寝るよあたし。
うん、明日飲みいくんでしょ?
うん行く。
それじゃおやすみー。
あーい。
たぶん、ホントは来たかったんだろうなあって感じだった。

その後も、マスターの笑い話は続く。
エヴァが、お客さんの話を始める。
Iさんはね、ほらあのハゲね、と自分の頭を指差してクルクルとそれを回す仕草をする。
Iは昔の人だから気難しいんだよー。
Sさんはよく話す、Kさんは今日元気がなかった、と言った。
Kさんは、あんまり話せないんだよ、自分から。
そっか、元気がないような感じだったから、俺も話しかけたりしたんだけど、話しかけるとちゃんと返してくれたよ。
そう、話しかけるとねー、でも悪い人じゃないよ。
うん、それはわかるね。

エヴァのお客さんは多い。たぶん、店のメンバーのなかでも一番多いと思う。
キレイだし、底抜けに明るいし、裏表なく、誰とも差別なく話す。
ただ多すぎるので、エヴァの客が一度に何人もやってくると、当然だがすぐにショートする。
ショートしても、お客さんは帰らない。それがエヴァのすごいところなんだろうなと思った。
将来、良いママさんになるだろうな。

そろそろ帰ろうか、と席を立って、会計をしようとしたが、マスターがいいよいいよ、と財布を出すみんなを制した。
マスターのおごりだと言う。
なんだ、やっぱりマスターは良い人なんじゃないか。見直した。

マスターはひとり、別の方向なので、居酒屋の前で別れた。
ありがとねー、と手を振る。

どうしたのかしらね、マスター、とエヴァが言った。
いつもは割り勘なのに。
ね、おごってくれたね。
ほら、私たちもマスターと一緒に出掛けるときあるけど、やっぱり悪いから割り勘するのよ。
うんうん。

駅のなかを横切って、タクシー乗り場に向かう。
その通り道、たくさんのホームレスの人たちが路上で新聞紙やダンボールを敷いて寝ている。異臭が漂っている。
あたし、絶対にこんなふうになりたくない、とエヴァがボソリと言った。
どこかその言葉に重みを感じた。

タクシー乗り場に着いて、一番遠いエヴァが先にタクシーに乗った。
そのあと、帰りが同じ方向のJBと俺が一緒に乗る。
JBが、マイちゃんいればよかったね、と言った。
うん、ホントはね、でも楽しかったから。
ねえ、細かいの持ってる?
JBが5千円札を取り出して言った。
いいよ、同じ方向なんだから。
ホント?ごめんねぇ・・・。
JBは歯が痛くて、差し歯まで外してかなり弱っているようだった。
そんな姿を見て、キチっと割り勘するなんてできない。

次の日、夕方くらいにマイちゃんに電話をすると、いとこの家に荷物を取りに行っていてまだ帰っていないという。
帰ったら連絡するというが、なかなか電話が鳴らず、かけてみる。
いまどこ?
ごめん、まだいとこの家にいる。
えー、今日いけなそう?
うん・・・。フィリピンからの荷物届いてて、いとこの旦那さんが送ってくれるって言うんだけど、まだなの。電車で帰るって言ったんだけど、荷物多いから送ってくれるって。
そっかー、今から帰ってきたら遅くなっちゃうもんねぇ。
うん、何、いまどこいるの?外?
うん、外にいる。
え、どこ出かけてるの?あ、マスターと一緒でしょ!
いないよ!ひとりだよ。
これからどっか行くんでしょ、マスターそこいるでしょ。
だからいないって。ドトールいるんだよ、待ってたんだよ?
あい、どこも行かないでよ、ちゃんと帰ってよ。
わかった。
明日行く?店休むから。
うん、あ、でも明日会社の飲み会あるから、明後日にしない?
わかった、それじゃ明後日休みにする。
わかったー、それじゃねー。

ってな感じでご飯はキャンセル。
また水曜に。

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