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海へキャンプに行く。(1)

11日から9日間の夏休みが始まる。
いつも飲んでいるPPのメンバーで、ずいぶん前から13、14日に海へ泊まりに行く、という話を何度もしていた。
ママが中心になって、その準備を進めている。エヴァは、一年に一度のそういう行事のために、コツコツと貯金を貯めていた。

「でも、いつらあたしが頑張ってお金貯めても、ほかの女の子が辞めちゃうと結局ダメになっちゃうよ」

他の女の子も一緒に、ひと月にこのくらいずつ、というふうに貯金をしているが、辞めてしまうと貯めたお金を返さなければならないので、結局パーになってしまう、ということだった。

マイちゃんは、自宅にいとことその娘を預かっている。娘は3歳の女の子で、日本語は通じない。
しかし、海に行くというその最中、いとこが娘を置いて、フィリピンに帰ってしまった。3歳の娘の面倒をマイちゃんが見なくてはならなくなっていた。

JBには、17歳の娘と、5歳の女の子、3歳の男の子がいる。
17歳の娘は、2回くらい会ったことがあったが、話をしたことはない。
5歳と3歳も同じだ。3歳の男の子は、スリランカ人とのハーフなので、その国の特徴的な顔をしている。
5歳の女の子は、とてもキュートな顔をしていて元気がいい。
JBは少し前から様子がおかしくて、俺のテーブルに座ったときに、あたし夜の仕事もう辞めたい、などと言っていた。
だから、海に一緒に行くのかどうかわからなかった。

マスターのクヤLは、一緒に行かない。
クヤLは自分の息子と出掛ける予定があるらしい。

12日の夕方、マイちゃんに付き合ってもらって、水着を買いに行き、そのあと少し買い物をして、それじゃ後でお店でね、と別れた。
9時くらいに電話があって、ビールを買い忘れたから買ってきて、と言われる。
「ちょっと聞いてくださいよ、Nさん、ビールをね、ホラ、何十本もダンボールに入って売ってるヤツあるでしょ?あれ、これから買ってお店まで持って来てなんて言うんですよ、まったく信じられない」
以前、一緒にPPのSに行っていた頃の友人Nさんに電話で、そんなグチを聞いてもらって、でもまあしょうがないんじゃないのということになり、結局買って行くことにした。
「ねえ、もう10時過ぎてるよ。近くのどこでビール売ってるとこある?」
マイちゃんに電話して、クヤLに遅くまでやっているスーパーを教えてもらった。

夜中の12時半、支度を整えて、タクシーで店の近くにあるコンビニに入る。
スーパーは少し遠かったので、近くのコンビニで買うことにした。

ビールを買って、マイちゃんに電話をかけるが、出てくれない。おかしいなと思って、そのまま店に入って、自分の荷物とビールをママさんに手渡す。

仲の良いお客さん、Sさんがテーブルに座っている。
12時くらいにマイちゃんから、Sさんが俺と一緒に飲みたいって言うから、これからお店にきて?と言われていた。
Sさんといい、Tさんといい、Kちゃんといい、よく俺を誘ってくれる。ヘルプで俺を店に置いたら人気出るんじゃないか?

Sさんのほかには、大手メーカーHに勤めるIさんがいる。そのほかにお客さんはいなくて、とても静かだった。
SさんもIさんも、エヴァのお客さんだ。
Iさんは少ししたら帰って、Sさんと俺だけになった。

マイちゃんは家に帰っているという。
帰るって電話あったでしょう?とママに言われたが、電話はきていない。
「寂しいわね、彼女いなくて」
ママがそんなことを言って慰めようとしてくれたが、Sさんにからむエヴァを見ているだけでもけっこう面白い。

クヤLは、海へ持っていく食事の準備をしている。アドボだった。
カウンターの上にも、赤い色をした卵や、トマトなどが置かれている。

エヴァが、お客さん入ってくるといけないから、店の前の電気消して、と言った。
エヴァは、明日の朝まで店に泊まり、出発する。俺も一緒だ。

1時を過ぎると、マイちゃんから電話がかかってくる。
「イトコの娘、熱出しちゃったよ。いま病院きてる」
ため息が出そうになった。
マイちゃん自身も、昨日から頭が痛いと言って、薬を飲んだりしていた。
そのことを心配していたのに、今度はイトコの娘が発熱ときた。フィリピンに帰ったイトコの姉さんを呪った。

その事情をママに伝える。
何よそれ・・・と心配そうな顔をする。でも待っているしかない。

2時を過ぎて、Sさんも帰ってエヴァも私服に着替えると、いよいよ明日の準備が始まる。
店の2階から、キャンプの道具を引っ張り出したり、朝ごはんのおにぎりを作ったり、みんなと笑い話をしながら、4時くらいまで準備していた。

その後、力尽きていつもはお客さんが座るソファへ、横になる。エヴァも俺の足元で寝ている。
ウトウトし始めたとき、ドスンと音がして起き上がると、エヴァがソファからスッ転んで、カニみたいなポーズをしていて思わず、クククと笑ってしまった。
「イッテー・・・」
笑うなよもう!と俺をバシっと叩いて、それからはもう眠れなかった。

そろそろ5時になるが、マイちゃんから連絡がない。
エヴァが電話をかけた。
神妙な面持ちで長い間話をしている。
「カンちゃん、マイちゃん代わってだって」
エヴァの電話を借りて話をする。
「もしもし?どう?子どもの具合」
「ダメだよ・・・まだ熱下がらない。あたしどうすればいいかわかんなくなっちゃったよ・・・」
泣きべそをかいたような声だった。
「その子と一緒に来るか、海に行くの諦めてその子の面倒みるかどっちかだよ。でも子ども、そんな状態だったら、海なんか行けないだろ」
「でも、あたし海に行きたい・・・」
「わかった、それじゃ、その子連れて一緒に行こう。でももしも、子どもの具合が悪くなったら、すぐに帰って病院連れて行く、そうするね?」
難しい判断だ。
マイちゃんはただ、頼まれてその娘の面倒を見ているだけで本望ではないのだ。でも子どもはかわいそうだし何も悪くない。
それに、俺だってマイちゃんが一緒じゃなかったら、海に行っても楽しくない。
「やっぱりマイちゃん、海に行きたいってよ」
エヴァにそういうと、そりゃそうだよ、ずっと前から楽しみにしてたんだから、と一喝された。
近くのコンビニで、冷えピタを買った。

ママがJBに電話をかけている。
「まったく!もう出発だっていうのに寝てたんだってよ!ホント信じられない!」
私そういうのが一番嫌いなんだよ、と文句を言いながら、ママさんはイライラしていた。
すでに、一緒に行くお客さん、SBさんが自分の車で到着していた。
SBさんは、自分のワゴン車を出して、みんなを乗せてくれる。
SBさんの友達も一緒で、その人はフェラーリだった。助手席には彼女を乗せている。
このときまで、その人が一緒だとは知らなかった。
その友達は、何と言う名前か聞かなかったが、ホスト上がりみたいな風貌でノリも軽く、女のほうも猿みたいに化粧が濃くて自分は何も関係ないお客さん気分という、俺が一番嫌いなタイプの人たちだった。
どうしてSBさんはこんな人たちを連れてきたんだろうと思った。
そうは言っても、俺自身もSBさんとはあまり話したことがない。

しばらくして、17歳の娘レイミと、5歳の女の子アーシャ、3歳の男の子シャンを連れたJBが大荷物を持って到着した。

マイちゃんもタクシーで、イトコの3歳の娘ディディを抱えて到着。
ディディは店のソファの上で、わんわん泣きじゃくっている。
今日こりゃ大変になるぞと思った。

<続く>

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